自動車NOx法・PM法施行 をクリック
正式名称:自動車から排出される窒素酸化物(NOx)及び粒子状物質(PM)の特定地域における総量の削減に関する特別措置法
低公害車開発普及アクションプラン策定
環境省、経済産業省及び国土交通省が協力して、低公害車の開発、普及を一層推進するため、「低公害車開発普及アクションプラン」を、2001年策定した。同アクションプランにおいては、「2010年度までのできるだけ早い時期に1000万台以上の低公害車の普及、次世代低公害車の燃料電池車を2010年度において5万台の普及を図る」ことを目標として定め、各種施策を強力に推進することとしている。
東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)による試行稼働の実施
東アジア地域を中心に酸性雨の国際協力、モニタリング、調査研究をすすめ、酸性雨による環境影響を防止するためのネットワーク。
2001年から本格稼働
ソフィア議定書
長距離越境大気汚染条約に基づく。窒素酸化物排出削減
ヘルシンキ議定書:ヨーロッパ
1979年の長距離越境大気汚染条約に基づく。硫黄酸化物排出削減。
長距離越境大気汚染条約:ヨーロッパ
1979年に採択され広域での酸性雨調査の実施を規定。同条約に基づき1985年に硫黄酸化物排出削減のヘルシンキ議定書、1988年に窒素酸化物の排出削減のソフィア議定書が採択。
大気汚染防止法
公害対策基本法のもと、公害関連の法律の整備・強化が行われた。
ここからは、関連用語
酸性雨
工場の排煙や自動車の排気ガスに含まれるSOx(硫黄酸化物)NOx(窒素酸化物)などの酸性物質が雨や雪に溶け込んで地表に降ってくることをいう。酸性雨は水素イオン濃度pH5.6以下の雨をさす。(中性の状態pH7であるが、自然の雨も弱酸性を示す)
酸性雨の影響により懸念されることは、森林の衰退、湖沼の魚類の減少・死滅、建造物や金属構造物、文化遺産の溶解被害。
SOx 硫黄酸化物
硫黄の酸化物の総称。石油や石炭などに含まれる化石燃料を燃焼させた時に発生。ぜんそくや酸性雨の原因。
NOx 窒素酸化物
窒素の酸化物の総称。高温で燃焼時に空気中の窒素と酸素が化合して発生する。酸性雨や光化学スモッグの原因。
開発途上国の公害問題
開発途上国も工業化都市への人口集中で、先進国型の公害問題が課題となる。
特に人口集中はスラムの形成や交通量の増大で、大気汚染、水質汚濁、廃棄物問題が深刻化している。
これらの問題は、その地域・国にとどまらず、硫黄酸化物の大量排出による酸性雨やCO2排出量の増大という地球全体の環境問題に発展する可能性がある。
1990年の開発途上国のCO2排出量の割合は25%にすぎなかったが、2025年には45%、2100年には66%になるという予測もある。
シュバルツバルト(黒い森)
ドイツ南西部ライン地溝帯の東側の山地で針葉樹林に覆われ、湖、温泉があり保養客が多いが、黄色い森に変ってしまうという酸性雨の影響とされる現象が現れた。
クリーンエネルギー車(低公害車)
実用段階:電気自動車、ハイブリッド車、天然ガス自動車、メタノール自動車、ディーゼル代替LPガス車
次世代車:燃料電池車
参考:社団法人 日本自動車工業会(略称:自工会)該当HP