はひふへほ

排煙脱硫装置、排煙脱硝装置、集じん装置

大気汚染防止のための排煙装置。集じん装置は浮遊粒子を集め分離除去。排煙脱硫装置、排煙脱硝装置はアルカリ性水溶液やアンモニア、尿素などを吸収剤・反応剤として排煙中のSOxやNOxを吸収除去する。

排出量取引(ET) 京都メカニズム

Emission Tradingの略。先進国間で,自国が達成した排出量削減量の一部を他国と取引できる制度。京都メカニズムと言われる制度では、国内対策だけでなく、他国と協力してコストを低く抑えるの3つのしくみを目標達成に利用してもよいことになっている。
3つのしくみとは、
共同実施(IJ)クリーン開発メカニズム(CDM)排出量取引(ET)
関連:
京都議定書

煤塵(ばいじん)

すすや燃えかすの固体粒子状物質のことをいう。大気中に長く滞在し肺などの器官に沈着、呼吸器に影響。

バイオマス Biomass

バイオマス(Biomass)とは生態学では、ある時点のある空間に存在する生物の量を物質の量として表現したものをいい、質量あるいはエネルギー量で数値化する。そこから転じて現在は生物由来の資源を指すこともある。
バイオマスの特徴は、「カーボンニュートラル」「再生可能資源」であることで、環境面で注目されている。
「カーボンニュートラル」
バイオマスは有機物なので、燃焼させると二酸化炭素が排出されるが、この炭素はそのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素であるため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされる。この性質をカーボンニュートラルという。
化石資源に含まれる炭素も過去の大気中の二酸化炭素が固定されたものだが、化石資源が生産されたのは数億年も昔のことであり、現在に限って言えば化石資源を使用することは大気中の二酸化炭素を増加させているため、化石資源についてはカーボンニュートラルとは言わない。
「再生可能資源」
バイオマスは太陽エネルギーを使い、水と二酸化炭素から生物が生成するものなので、持続的に再生可能な資源である。

バイオマスを用いた燃料は、バイオマス燃料、バイオマスエネルギーと呼ばれる。(家畜の糞、木質廃材、廃植物油、森林の樹木や落葉・麦わらなど。)バイオマスエネルギーは、再生可能エネルギーであり、新エネルギーであり、石油代替エネルギーでもある。
また、バイオマスを用いた資材としては、トウモロコシでんぷんなどからつくる生分解性プラスチック、トウモロコシでんぷんの未利用バイオマスなどから造るバイオマスプラスチック、生物の廃棄物などから生成された堆肥などがある。

パークアンドライド

出発地から目的地近郊までは自動車を利用し、途中から電車やバスなどの公共交通機関に乗り換えて目的地まで移動する方法。
都市中心部の交通渋滞の緩和として導入されている。海外から導入された制度。

光害(ひかりがい)

都市化や交通網の発達により屋外照明の増加や照明の過剰な使用により、まぶしさといった不快感や信号の認知力低下、動植物への影響をいう。また夜空の明るさで天体観測への影響もある。

ビオトープ

ビオトープ(Biotopドイツ語)は、バイオトープ(biotope英語)とも表記し、生物群集の生息空間を示す言葉である。本来の生態系が保たれた生息空間で多様な生物が暮らせるように環境保全された緑地や川、薮などを呼ぶ。ドイツなど環境先進国で始まった環境教育用教材の意味も持つ。語源はラテン語とギリシア語からの造語で、「bio(いのち)+topos(場所)」である。

ヒートアイランド現象

都市の気温を等温線で表すと、都市の中心部が郊外に比べて島のように高くなることから呼ばれる都市部の熱汚染現象。
都市化により緑地・水面・農地が減り、地表面の熱の蒸散効果が低下、逆にコンクリートやアスファルトなどの人工構造物が増え熱が吸収蓄熱しやすくなったこと、またエアコンや自動車の排熱量が増加していることが原因と考えられている。その結果、温度上昇による真夏日・熱帯夜の増加と熱中症の増加、エアコンの使用増加とヒートアイランド現象の進行の悪循環、局地的集中豪雨による都市型洪水、光化学スモッグの多発が起こる。

フロンガス

フロンガスは複数の種類があり、フロン類と称される。オゾン層を破壊する特定フロンは、CFC:クロロフルオロカーボン。
オゾン層破壊の小さい代替フロンは、HCFC。オゾン層破壊のない代替フロンは、HFC.