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LCA(ライフサイクルアセスメント)

LCA:Life Cycle Assessment
ライフサイクルアセスメントとは製品の一生における環境負荷(エネルギーや天然資源の消費、排出される汚染物質など)を定量的科学的に分析評価する手法のこと。製品のライフサイクル(製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用まで)すべての段階での環境負荷を総合して評価する。ISO14040による4つの構成段階に分けて実施されることが一般的。
1.目的・適用範囲の設定
分析の用途、分析実施の理由、結果を伝える相手の3項目を決める。
2.
インベントリー分析
各過程に投入される資源やエネルギー(インプット)と生産で排出される廃棄物(アウトプット)のデータを調査収集する。その結果を各過程での環境負荷項目(エネルギー使用量、CO2排出量、NOx排出量)ごとにまとめて各過程の環境負荷を算出。さらに各過程の環境負荷を合計し製品全体の環境負荷を求める。
3.環境影響評価
インベントリー分析で得られた製品全体の環境負荷項目の結果を環境影響分野(地球温暖化、酸性雨、資源枯渇)ごとに振り分け集計。これにより環境への影響の重大性を評価する。
4.解釈
目的及び調査範囲の設定との整合性をもってインベントリー分析と影響評価から得られる知見に基づき結果を分析し報告書にまとめ相手に報告する。
※インベントリー分析:製品システムの一生においてエネルギーや資源がどれだけ投入され、また排気ガスや廃棄物がどれだけ放出されたかを分析することである。
LCAは、定量的に評価できることから、「環境負荷を低減した製品の開発やサービスの設計・開発、グリーン調達品の基準、環境負荷削減効果の算出、環境マネジメントシステムでの目標や達成度の評価、環境ラベルの作成、環境報告書・環境会計」に活用できる。
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MSDS

Material Safety Data Sheet の略
個別の化学物質についての安全性や毒性に関するデータや取り扱い方法、救急措置などの情報を記載したもの。出荷する際に相手方にデータシートを交付、その物質に関する情報を提供する。
関連:
PRTR法

NOx 窒素酸化物

窒素の酸化物の総称。高温で燃焼時に空気中の窒素と酸素が化合して発生する。酸性雨や光化学スモッグの原因。